2005年09月26日

PIKADON Live New York

PIKADON LIVE
New York

Special one-night performance to benefit UNICEF
melding sound, image and culture

Channeled by painter
Seitaro Kuroda

with special guest musicians
Toshinori Kondo
Bill Laswell
John Zorn
Milford Graves
Guy Licata
and Submerged

Live video installation
Directed by Toshiaki Ozawa
Designed by Reid Farrington


Monday October 3, 2005
8 PM
The Kitchen
512 W. 19th St.
New York

Ticket information;
212-255-5793 ext. 11
http://www.thekitchen.org/
Ticket Prices
$20
$45 ( with Autographed Poster )
$70 ( with Autographed Poster + Pikadon T-Shirt )
$95 ( with Autographed Poster + Pikadon T-Shirt + Pikadon book )
Proceeds to benefit UNICEF

For further information, contact:
Pikadon Project New York
Taku Nishimae
taku@zengo.com
917-450-4921
www.pikadon.jp
www.pikadon.org


NEW YORK (October 3, 2005)-In an unprecedented avant-garde fusion of art and music, PIKADON LIVE brings together a transglobal supergroup of performers for a special one-night benefit performance for UNICEF at The Kitchen in Chelsea. This radical multimedia event will explore live improvisation on stage, on canvas and on video, all as part of an effort to raise awareness of the costs of war and the weapons of war to our own lives and the lives of children-past, present and future.

Sixty years after the devastation of Hiroshima and Nagasaki, the lessons of those fateful days in August still run deep. As surely as there were children among the survivors, there were also too many who died. Survivors both young and old referred to the bombings as pikadon, which in Japanese means a flash of light (pika) followed by an explosive sound (don). In the year 2000, Osaka-born painter Seitaro Kuroda adopted the word for a series of "live painting" and grassroots educational projects that grew out of his work on the award-winning picture book and animation seriesWar Tales.

PIKADON LIVE is a series of collaborative pieces calling for the enrichment of life devoid of prejudice, dogma and borders. Through these collaborations, Kuroda seeks to create energizing thermal chain reactions throughout the world against mass destruction, thus forming new weapons of mass life-affirmation for future generations.

Central to PIKADON LIVE is trumpeter and composer Toshinori Kondo, who has collaborated with Kuroda on numerous live multimedia performances since the mid-1990s. Kondo's unique horn sound-which he augments with electronic effects and freestyle signal processing-has graced recordings for everyone from Herbie Hancock to DJ Krush. In 2001, he curated Japan's World Festival of Sacred Music in consultation with His Holiness The Dalai Lama, and he continues to blaze new musical paths around the world.

Joining Kondo are three fellow travelers, all veteran icons of New York's downtown music scene: bassist and producer Bill Laswell (Material, Praxis, Painkiller, Massacre and more), saxophonist and composer John Zorn (Masada, Naked City, Cobra, Painkiller and more), and legendary drummer Milford Graves (well-known for his work with the New York Art Quartet and avant-garde jazz giants like Albert Ayler and Cecil Taylor). Also taking the stage are two key members of Brooklyn's Ohm Resistance and Obliterati label collectives-drummer Guy Licata and DJ/beat programmer Submerged.

True to the multi-layered meaning of its name, PIKADON LIVE harnesses light, color and sonic energy, ideally fusing these parts into a vital, living and consciousness-raising experience through the improvisational power of art.
And this is just the beginning...

For further information, contact:
Pikadon Project New York
Taku Nishimae taku@zengo.com / 917-450-4921 / http://www.pikadon.org/

For tickets call 212-255-2793 / http://www.thekitchen.org/
Ticket Prices ; $20, $45, $70, $95


投稿者 PIKADON事務局 : 12:21 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月14日

International PIKADON Day New York リポート

長崎、東京、広島、大阪、京都とつづくPIKADONライブ。
ニューヨークでも黒田さん不在ながら、負けじとPikadonチームがエールを送っています。
以下、PIKADON Dayを迎えたニューヨークからのレポート。
ギャラリーでの上映会、マンハッタンの上から下までPIkadon映像を投影した1日の記録です。

International PIKADON Day New York リポート
8月8日の朝、まだ薄日が射しているだけなのにもう暑い。真夏日になりそうだ。
真っ白な15人乗りバンで乗り付けたドナルド氏は涼しげな白シャツで決めている。そう、フォトグラファーのソフィアの提案で、PIKADONチームは全身白で決めること!となったのだった。
34丁目でプロジェクターをピックアップ。早速ビデオをかけてテスト。フルコンとジミーが昨日から徹夜して仕上げてくれたほやほやのビデオだ。ちゃんと映像がでるだろうか、色はどうだろうか。心配しながらかけてみると最初からきれいに画がでた。
「ふたつの黒い雨」とPikadonウェブサイト上の花の絵のフラッシュムービーをループにしてプロジェクションしやすいようにまとめ、その上でPiakdonのロゴを随所に入れてさらに見る人にわかりやすくしてある投射用スペシャルバージョンムービーだ。大抵は何かがトラブって何度もやり直した末にドンピシャとなるのだが、今日は全て一発でうまく行っている。全てがうまく行き過ぎてちょっと怖い。

その後主要なロケでビラ配り。ユニオンスクエア、ワシントンスクエア、アスタープレース、チェルシーなど。やはりダウンタウンあたりだとはほとんどの人が自然に受け取ってくれて、これ何?と言う話になる。ソフィアも本領発揮して人のいい表情の写真をどんどん撮ってくれる。



Union Square : photo: sophia wallace



Union Square : photo: sophia wallace

5時からのレセプションには旧知の友人、新しい友人、今日初対面の人、いろいろな方が続々と集まってくださる。音楽家、写真家、アーティスト、ギャラリーのオーナー、銀行家、弁護士、ファッションデザイナー、フィルムメイカー、ジャーナリストなど多士済々、Pikadonについて話に花が咲く。
会場のギャラリー内にはフルコンとジミーが3日徹夜で編集してくれた各種のビデオが流れている。セントラルパークやニューヨーク大学での黒田さんのセッションをまとめたジミーのビデオ、フルコンのプロジェクション用のビデオなど、ギャラリーの壁にアングルを付けてビデオインスタレーションにして流してみた。
人が集まってギャラリー内の熱気も高まってきたところで挨拶する。黒田さんと山部さんの絵ハガキから始まったPikadonプロジェクトがどのように広がっているか、各地の活動を紹介させていただいて、「リオ 旅に出た川」「ふたつの黒い雨」の2册の本もみんなに見てもらった上で「ふたつの黒い雨」のアニメーションフィルムを上映する。
古謝美佐子さんの歌声が響いて、どーんと腹に響く音が響き渡る。会場内がしんとなってみんなが見入っている。古謝さんの本当に伸びやかな歌声とどこか懐かしいような調べにのって、黒い雨と命の物語りが繰り返される。
都はるみさんのえぐるような声と近藤さんの透徹したトランペットの響きが画面の映像とともにはじける。最後の風音が遠ざかっていって拍手。次々と変幻していくイメージと絡み合う魂のこもった歌声を、みんなしっかりと受けとめてくれたようだ。



PIKADON Screening at Esso Gallery


ギャラリーでの歓談も終わって、8時からはいよいよプロジェクションツアーのスタート。参加者はプロジェクション担当でドナルドとフルコン。運転はエリックにお願いする。撮影はジミーとトシカズ。2人とも愛機デジカメを構えると頼もしい。さらに写真はソフィアにお願いしてある。これに加えてジョイ、いつものメンバーのアラン、トマ、リエコ、ユキコ、アキ。総勢13名で大きなバンもさすがに満席。旅芸人のごとくひしめきあっての出発だ。
ロケハンはしてあるし、映像投射するのは知り尽くしたロケばかりだが、映像がどのように浮かび上がってどんなリアクションが帰ってくるかはやってみなければわからない。これだからライブはやめられない。

車をゆっくりと走らせながらビデオを流し始める。プロジェクターをセットして灯りを入れる。雨のチェルシーの街角にPIKADONのイメージが浮かび上がる。
みんな一瞬息をのんで、------ やった!いけてる!と喝采がおこる。
大きい!明るい!ウツクシイ! 
プロジェクターの光がくっきりとニューヨークの夜の空気を切り取っていく。ギャラリー街の大きな壁面にKURODAアートが炸裂していく。ウェブサイトにみんなが描いてくれた花の絵が大きく育っていく。四角く切り取った映像のところだけ白く輝いて、水が生まれ、渦を巻き、また新たな命が生まれていく。魂のこもった映像がニューヨークの街に投射されていく。道行く人が立ち止まったり手を挙げたりしている。

そのまま北上し、最初の目標地リンカーンセンターへ。大きな白壁が手招きするよう。最初はおっかなびっくり、次第に堂々と映像を投射する。壁面との距離、画面の大きさ、鮮明さ。どの車線を行くのがいいか、通行人に当てないよう角度を付けて。リンカーンセンターを2周する頃にはかなりドンピシャな投射ができている。
正面で見ていた人は持っていた傘で映像を受け止めて、それから親指をあげて歩いていった。
お、みんな観てるぞ、ハンノウしてるぞ。



Lincoln Center



Museum of Natural Histroy : photo: sophia wallace


さらに北上して自然史博物館、それからセントラルパークを抜けてメトロポリタンミュージアム。公園の林を抜けて近づいていくと、ひっそりとしているけれどやはり圧倒的な存在感のある建物。そこにすうーっとPikadon のシンボルマークが載っていく。正面は改装のため工事用に白い布で覆われており、ヴェールをまとったよう。我々にとっては格好のスクリーンだ。アニメーションが動いて、Pikadon の赤がはじけ、Pikadon の花が咲く。ジョギングや犬の散歩など道行く人が立ち止まる。
「It's pretty cool!! こんなの見たことないね。」Pikadon のことを話すと"Good Luck!" と走り去っていった。



Metropolitan Museum of Art



Metropolitan Museum of Art



Metropolitan Museum of Art


そこからさらに北上してグッゲンハイムミュージアム。ニューヨークアートのシンボルのような建物はいつ見ても不思議なセンセーションを起こさせる美しさだ。ここでは腰を落ち着けてじっくりと全ての映像を投射してみる。夜の湿った空気のなかでは白い陶磁器のように見える壁肌にPikadonイメージを這わせていく。映像を上に向けると建物の形に添ってイメージが天に向かってのびていくよう。また水が流れ、花が咲き、鳥が舞う。
通りすがりの人がかなり集まってくる。Pikadonイメージを見上げ、会話をし写真を撮っている。なかの一人が「"ヒロシマ モンアムール" をもう一度観たくなったよ」と言って去っていった。



Guggenheim Museum : photo: sophia wallace



Guggenheim Museum


ここから先は一気に5番街を下っていく。
セントラルパークサウス、旧プラザホテル、ロックフェラーセンター、パブリックライブラリー。エンパイアステートビル。道行く人が指差したり、自分の体で映像を受け止めたり手を伸ばして影絵を作ったり、さまざまにこのハプニングを楽しんでいる。
みんな口々に
Wonderful !
cool !
good luck !
もうごたごた説明しなくていい!みんな一瞬でわかってくれている。
原爆=A-Bomb の生まれ故郷のここマンハッタンにPikadon のA-Bomb = Art Bombが炸裂して、そこには国境を越え言葉を超えた、アートでしか表現し得ない世界が広がっていった。
むずかしいリクツなんて要らない。
水が流れ、花が生まれて、命を感じる。
60年経って、今、ここで、みんな生きて同じ絵を見ている。



Rockefeller Center



Rockefeller Center



New York Public Library : photo: Frcon



Empire State Building : photo: Frcon



Empire State Building


車は一路南下してビレッジに入っていく。プロジェクターの熱とメンバーの熱気でもう冷房は効かなくなっている。窓を開けて滑るように夜の街を下っていく。
マディソンスクエア、ユニオンスクエア、トンプキンズスクエア、そしてワシントンスクエア。
予想に反して凱旋門はライトアップされていない!街頭に照らされて立っているアーチは本当に美しい。そこへ下からPikadon のイメージを投射してみる。白い壁面の凹凸にそって映像が伸び縮みする。花が咲き、水が流れる。美しい。
17〜18才の女の子2人連れはアーチの真ん前で、ここが特等席だ、とばかりに座り込んで本格的に鑑賞し始めた。絵が次々と変わっていくのを見守っている。目が輝いている。
「いつも歩いているところなのに、これで街が全然変わっちゃった!」
「アートってこんなことができるんだ。」
話しかけてみると、そんな感想を漏らしてくれた。
さらに人が集まってくる。さらに絵話が始まる。みんな言葉は少ないけれど、我々のやろうとしていることをしっかり受け止めてくれている。何よりも夏の夜をこのアートとともに心地よく過ごしてくれている。



Washington Square : photo: Frcon

そして最後はグラウンドゼロ。ここには大きな建物も壁も何もない。ただ巨大な空間があいていてフェンスで囲まれているだけ。路上にPikadon の映像を流し、鎮魂の気持ちを込める。
60年前にできた、あっちのグラウンドゼロではやがて命が生まれた。
こっちのグラウンドゼロもきっとみんなが一つになれる命が生まれるはず。



Ground Zero

グラウンドゼロの隣の教会の庭の木々に映像を向けてみると濃い緑にイメージが浮かび上がる。
9.11のあの日、この教会は目の前の2つのビルの巨大な崩壊にさらされながらもステンドガラス1枚割れなかった。18世紀から生えているここの木たちも倒れなかった。
その聳えたつ木々の緑にPikadon の映像が映し出される。ちょうど「ふたつの黒い雨」の始まりのところだった。右から黒い機影が入ってきて画面を真っ黒に染めて赤くピカドンが光る。
思わずあの朝を思い出した。あの時も同じ方角からこんな機影があっという間に飛び込んできて、大きな炎と音、煙を作り出したのだった。一瞬頭が真空になってあのときの煙のにおいがした。
でもそれはすぐに消えて、夏の夜の美しい木の影に黒田さんの描いた命の絵が広がっていくのだった。ああー、生きててよかった、と思った。

(文責;西前)



Ground Zero
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Finale at Ground Zero : photo: sophia wallace


投稿者 PIKADON事務局 : 14:30 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月07日

International PIKADON Day

8. 8 = International PIKADON Day Event
いよいよ来る8月8日、International PIKADON Dayイベントがアメリカ各地で開催されます。
「世界もヒロシマ・ナガサキを見ている」という視点から、「8.8 = International PIKADON Day」と銘打って、様々なアートイベントが世界各地のコラボレーターとの協力で展開されます。
NYでは当日はチェルシーのESSO Galleryにて、Pikadonプロジェクトのコンテンツを発表。
予定は以下の通り。
2005年8月8日
17:00~19:00
PIKADONプロジェクトのコンテンツを発表会
   at Esso Gallery
531 West 26th Street, 2nd Floor
New York, NY 10001 USA

PIKADON ショートアニメーションフィルム
「ふたつの黒い雨」 "Two Black Rain"  上映

PIKADON ブックとCDの発表
  「リオ 旅に出た川」"RIO, River on a Journey"
  「ふたつの黒い雨」 "Two Black Rain" CD/ Book

PIKADON ライブペインティングNYの発表


夕刻以降はNYのランドマークで映像プロジェクションなどを予定しています。
テーマアニメの投影予定地は以下の通り

2005年8月8日
20:00~24:00
Lincoln Center
Museum of Natural History
Metropolitan Museum of Art
Guggenheim Museum
Plaza Hotel
New York Public Library
Empire State Building
Flat Iron Building
Union Square
Washington Square
Ground Zero

ロサンゼルス、サンフランシスコでも、PIKADON プロジェクトにインスパイアされたインターナショナルアーティストによる様々なアートイベントが同時発生します。
皆さん是非ご参加ください!

 問合せ先:NYピカドン事務局  西前  TEL: 917-450-4921 FAX: 212-254-1210 taku@zengo.com

投稿者 PIKADON事務局 : 14:04 | コメント (0) | トラックバック

International PIKADON Day

For immediate release:

One Day in August:
International PIKADON Day Arrives in New York on 8/8

The international art movement "PIKADON Project" will be staging events in eleven cities around the world – Hiroshima, Nagasaki, New York, San Francisco, Los Angeles, London, Paris, Berlin, Tokyo, Osaka, Kyoto -- in celebration of the first annual International PIKADON Day.
In New York City,there will be a presentation of the latest Pikadon books and animations at Esso Gallery in Chelsea. Following the gallery presentation, there will be a series of nighttime image projections on key Manhattan landmarks.

The schedule is as follows;
August 8th, Monday. 2005
17:00~19:00
Gathering at Esso Gallery
531 West 26th Street, 2nd Floor
New York, NY 10001 USA

Screening of New PIKADON Animation Film
"Two Black Rain"

Announcement of New PIKADON Books and CD
"RIO, River on a Journey"
"Two Black Rain" CD/ Book

Announcement of PIKADON Live Painting performance in September


20:00~
PIKADON Theme Video Projection Tour
Lincoln Center
Museum of Natural History
Metropolitan Museum of Art
Guggenheim Museum
Plaza Hotel
New York Public Library
Empire State Building
Flat Iron Building
Union Square
Washington Square
Ground Zero


PIKADON Project Mission Statement

Soon after the first Atomic Bomb fell on Hiroshima, survivors began to refer to the deadly weapon as "PIKADON".
The new Japanese word was coined as an attempt in onomatopoeia to describe the sensory nature of their traumatic experience, an experience of death and destruction. "PIKA" reflected the experience of a massive flash of light,
"DON" represented a huge booming sound. Without knowing what it really was, they had no other way to articulate what they felt other than to use those simple sound words.

Sixty years have passed since then, and all across the world there are still wars. Wars between nations, wars of opinions, so many wars.

But we have only one planet earth.
We must transcend national interests.
We must transcend unexamined beliefs and long-held positions.
We must transcend geopolitical boundaries.
We must even transcend words.

We dare to embrace the word PIKADON, because the word PIKADON bears no fear, nor remorse.
It even sounds humorous, mimicking a child's innocent invention. It takes no sides, accuses no one.
It simply describes just how it was when one human brought PIKADON upon another.

We dare to express ourselves in Art inspired by PIKADON and in hope that its sounds and meanings will resonate within you, shake you up until the resonance is universal. For all of us share the same planet. We share the same human condition. Everything is connected.

So we Ask you to Act and Interact with Art.
That is the PIKADON experience.


http://www.pikadon.jp
http://www.pikadon.org


for more info.contact ;
pikadon@zengo.com
info@pikadon.org

投稿者 PIKADON事務局 : 13:23 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月07日

8. 8 = International PIKADON Day Event

「世界もヒロシマ・ナガサキを見ている」という視点から、「8.8 = International PIKADON Day」イベントを展開します。
Pikadonプロジェクトのコンテンツ(ショートアニメーションやオンラインペインティングなど)を発表すると同時に、海外のコラボレーターたちによるギャラリーでの展示やビデオの上映、夕刻以降は野外での映像プロジェクションなどを予定しています。ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコで、PIKADON プロジェクトにインスパイアされたインターナショナルアーティストによる様々なアートイベントが同時発生します。
 問合せ先:NYピカドン事務局  西前  TEL: 212-254-0400 FAX: 212-254-1210
e-mail : taku@zengo.com 

投稿者 PIKADON事務局 : 02:48 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月05日

PIKADON NYで「ATOMICA 展」に参加 リポート

「ATOMICA 」という核時代のアートをテーマにしたインターナショナルコラボ
レーション/グループ展がニューヨークで開催されている。チーフキュレータ
ーのオンブレッタ・アグロ氏が以前から黒田さんに参加を呼びかけてこられ、
このたびPIKADON Projectとして参加実現の運びとなった。期間は6月7日か
ら7月30日まで、ニューヨークはチェルシーのEsso Gallery と
Lombard-Freid Fine Arts Galleryで展示されている。

黒田さんと山部宏延さんが過去10年以上に渡ってニューヨークと東京で交換
した絵はがき----キノコ雲の様々なフォルムと色のバリエーション--- は既に
総数3000枚。その中から選んだ100枚ほどが大きな壁一面にインスタレ
ーションされている。
フランスの核実験再開をきっかけに始められたこのキノコ雲のプロジェクト、
Kuroda-Yamabe という2人のアーティストのフィルターを通して、キノコ雲=
原爆の形、その底の底までも問いかけていくようなフォルムの追求、そしてこ
のハガキが実際太平洋を渡って行き来したことの面白さ----そんな知識がなく
ても、並べられた絵はオーラを発し、しかしあくまでもかろやかに見る人に迫
ってくる。
6月22日夕刻に開かれたオープニングレゼプションにはPIKADON NY のメン
バーもほぼ全員顔を出し、フルコンが作ったチラシを片手に訪れる人たちと語
り合っている。
「形が面白い」
「これはどうやって作ったのか?」
「この作品の意味は?」
「この赤いやつが好き!」
並べられた不思議なフォルムの集合体に引きつけれられてきた人々と絵話が始
まって「PIKADON」のことに話が続いていく。アートとしての意味というより
は、どのようにしてこのプロジェクトが発生してきたかその経緯を話すこと
で、より深い理解が得られるようだ。そこには1枚の絵、一組のインスタレー
ションにとどまらない大きなアートの流れ、アーティストの生き様が現れ始め
る。会話が続いていく中で是非PIKADONに参加したい!というフォトグラファ
ーや、PIKADONに展示スペースを提供したい、というギャラリーの関係者も現
れた。
「ATOMICA 展」の参加アーティストは11カ国から40人あまり。オープニン
グに集まった人はのべ500人あまり。グループ展ならではの盛り上がりを見
せる中で、PIKADON のキノコ雲が異彩を放った夜だった。

(文責:西前)

投稿者 PIKADON事務局 : 15:52 | コメント (0) | トラックバック

2005年05月11日

黒田征太郎、ニューヨーク大学で平和特別講義 (5月2日)

5月2日、ニューヨーク大学のニーナ・コルニエッツ教授の招きで黒田さんの特別講義が行われた。
クラスルームは20人も入れば一杯の小さな部屋だったが、特別ゲストということで聴衆も集まり満員立ち見という盛況となった。20人ほどの学生はみんな20歳前後。14週間続いた講座の最終講義に何が待っているのか、初々しい表情に期待をにじませている。

日本文学教授のニーナは黒田さんの古くからの友人。彼女が日本で勉強している頃、野坂昭如さんや中上健次さんとも親交があり、その縁で黒田さんとも親しくなったのだという。

去年PIKADONプロジェクトがスタートし、中上健次の遺児である作家の中上紀さんが原作を担当することになったとき、英語版の翻訳は是非ニーナにお願いしたいという思いがあった。ニーナは紀さんが小さい頃から知っており、出来上がった物語り「リオ 旅に出た川」の英語訳を快く引き受けて下さったいきさつがある。さらに言えば黒田さんのお嬢さん、渚さんもこの物語りの翻訳にニーナとともに携わり、黒田さんにとっては一番近しい人々が、世代を超えた物語りを国境を越えて物語っていくことを目の当たりに体験することになった。

今年正月の翻訳の打ち合わせのときに、ニーナが「ヒロシマ」という講座を教えることが分かり、それならいずれ、例えば最終講義に黒田さんにお話ししてもらえないだろうかということになったのだった。
戦争と文学を主題にした講座「HIROSHIMA」は、広島、長崎の原爆体験から生まれた文学をテーマに様々な戦争と世界の現状とを検証していくユニークなもので、受講生は小説、詩、評論、映画、新聞記事、アーカイブ資料など多面的な題材を読み解きながらヒロシマ/ナガサキの体験に迫りつつ、その現代的な意味を考えていく。
毎回様々なテクストを読み進み、理解と関心の深まったところで、戦争とアートと物語りについて想いを深め、絵を描き続けている黒田さんの実感ある言葉を聞かせようというのだ。


講義の前半は広島から来訪中の被爆者の方4人の実体験を聞くことから始まった。「HIBAKUSHA」という言葉は習って知っていた学生たちも、実際目の前で被爆者の方の肉声を聞くのはみんな初めてだったようだ。平和な生活が、家族がいかに残酷に踏みにじられていったか、実体験者の生々しい報告にクラスは静かに聞き入っている。被爆後20年は一切そのことを話せなかった、自殺も考えた、と女性の被爆者が語ると涙ぐむ女子学生もいた。


その後、舞踏ダンサーとして世界的に有名な"EIKO & KOMA" の大竹英子さんが、ヒロシマをテーマにした自身の舞踏作品をビデオで紹介し、その深遠な身体表現にみんなが見入った。


そしていよいよ黒田さんの出番。かなり重くなっていたクラスの空気をゆっくりとかき立てるように黒田さんの声が響きはじめる。同時通訳は娘の渚さん。
1939年に生まれて1945年を経て今まで自分がどのように生きてきたか、どのように絵を描いてきたか。病院で出逢ったちいさな手描きの花に癒されたこと、アートの力に素朴に目覚めていったこと。「草色」は「草」があるから生まれた。「水色」は「水」があるから生まれ、水の音から音楽が生まれてきたこと。すべては自然の内にあり、自然から借りてきたもので人間はアートを作っていること(ピカソもマチスも、モーツアルトもシューベルトもマイケル・ジャクソンもその延長線上。)

寓意に富んだ話を黒田さんが実感を持って語っていく。非常に含みのある、ニュアンスが大事な話を渚さんが瞬時に的確に英語にし伝えていく。
人間の進歩と科学の進歩がアンバランスになっていること。樹齢1000年の木を1分50秒で切り倒してしまう人間といういきもの。太陽をつかもうとしてもやけどをしてしまうこと。
キノコ雲のフォルムを追求しはじめたこと、そうするといつの間にかその究極の形、色に想いを馳せていったこと、そして、キノコ雲を引っくり返して水を入れれば..... ひらめき、というよりはごく自然に「命」のこと、未来のことを表現できてしまう境地に達していた。

その場で描いてみたPIKADON のシンボルマーク、ふたつのキノコ雲。片方は死と破壊、引っくり返して水を入れれば命が生まれていく。死と生、破壊と再生、それがいつも表裏一体であることを暗示する絵、そして希望に満ちたこの絵が、言葉や意味を超えてみんなに伝えられたように見えた。


最後に黒田さんは手作りの絵はがきをみんなに配った。宛先は黒田さんの東京の事務所、切手もすでに貼ってある。表の絵はPIKADON のシンボルマーク。キノコ雲の下に"NO"。逆さキノコ雲の下に""YES"。だが、キノコ雲を逆さにして出来た容器は空のままだ。黒田さんは呼びかける「ここにはみなさんの想像力で、自分が"YES" と言える絵を描いて下さい。何でもいいんですよ。描いて是非投函して下さい。東京で楽しみに待っています。」

アーティストの生涯を凝縮した講義が終わって、少し空気が緩んだ。みんなの頭に確実に種はまかれたように見える。どんな根を張ってどんな花が咲くのか、どんな実を結ぶのか。答えは太平洋を渡って届けられるはずだ。

(文責;西前)

投稿者 PIKADON事務局 : 12:05 | コメント (0) | トラックバック

黒田征太郎、セントラルパークでアートセッション!

5月1日朝は土砂降りの雨で始まった。予報は午後から晴れ。あたることを祈りつつセントラルパークの現場に着いてみると、到着しているはずのテントがまだ!
雨の中待ちぼうけつつ、各団体と場所の区画割り。足場が泥田状態となる最悪のコンディションの中、何とか水の少ないエリアを確保する。
結局テント設営も我々PIKADON班(Jimmy, Togo, Donald, Furukon, Nigel) が中心になって着々と進める。
ようやく6メートル四方のテントが7つ立った頃には昼過ぎ。うすうすと日が差しはじめて、黒田さん一家が到着された頃には雲一つない快晴となった。


現場はセントラルパークサウスに近い野球場のある広場。摩天楼が木々の間からのぞく気持ちのいい場所だ。午前中、国連前から始まった平和行進の参加者数万人が続々と公園入りする中、黒田さんのライブ"絵話(かいわ)"セッションが始まった。

いちばん最初にやってきたのは母子3人連れ。女の子たちはキノコ雲のイメージの描かれたスケッチブックの前にやってきて何のためらいもなくクレヨンを手に取って描き始める。
会話が始まる。
「どこから来たの?」
「それは何の花?」
お母さんからは「PIKADONってどういう意味ですか?」説明すると、「音の響きが面白いけど、コワイ.....」。ピカドンという60年前に出来てしまった言葉と今がリンクしはじめる。子供たちがきれいな小さな花をスケッチブックの中に咲かせてくれた。

黒田さんは黙々と描き続ける。キノコ雲の下に"NO"。逆さキノコ雲に水が入れられて緑の芽がふいて"YES"。1枚1枚の絵が五月の眩しい光の中でNYの空気を吸いはじめる。


セントラルパーク内は「平和」「反核」で集まった人々で埋め尽くされている。和やかな中にもテンションのある空気。遠くではシュプレヒコールも聞こえる。NYPD のおまわりさんたちも大量動員されているがどことなく目立たないように気を遣っている感じ。我々の広場のテント以外にも公園の小径沿いにテーブルがズラッと並べられて、ポスターやバッジ、書籍やTシャツが延々と並んでいる。それぞれが自分たちの立場、意見を明確に打ち出して、言葉を交わしあっている。

周囲のメッセージやスローガンに溢れたなかで、「絵」と「PIKADON 」という言葉だけの我々のテントはやはり空気が違うのか、通りかかる人々は最初「??....」という感じ。並んでいる絵を見ているうちに「はあー」とわかりはじめ、「描いてみませんか?」と黒田さんにすすめられてクレヨンを握って自分ならどんな色にしようか、どんな花を咲かせようかと思案しはじめる。その瞬間からアートの時間が始まっている。言葉や国境、立場や意見を超えてアートでしか表現できない自分の絵が描かれ始める。

きれいに剃髪した白人女性。
イスラエルから来たドレッドヘアのカップル。
黒人女性の仲良し3人組。
60年代ヒッピーの風情の老白人カップル。
大きな「NO」を描いたインド系の女性。10分以上かけてやっと満足げに絵を描きあげたヒスパニック系の父娘。
ヒマワリの花飾りの女の子。
千羽鶴を首に巻いた女性2人連れ。
イラクで息子を殺されたという男性。
南米から来た母子4人連れ(長女はシャイで絵は描かなかったけどカメラを回してくれた)、
もちろん日本からもたくさんの人が。
北海道から来たという女性、広島の被爆者の方、我らが友川さんも登場!広島の秋葉市長もわざわざ立ち寄っていただいた。

みんな思い思いに自分の中にある花を、大好きな人や犬の絵を描いていってくれた。時間にすればほんの5分ほど。絵を描いて言葉交わしたことがどんな思い出になってくのだろうか?
スケッチブックに残された色とりどりの花だけではなくて、きっと心にも種が落ちて芽がふいて、花が咲いていくのだろう。


(文責;西前)

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